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最近では、骨盤矯正という言葉をよく聞くようになりました。
骨盤の歪みが、身体のバランスを崩し痛みや不調を引き起こすと言われてます。
実は、骨盤が歪んでいるから痛みが出るという訳でもありません。
では、そもそもなぜ骨盤が歪んでしまうのかを考えていきます。
骨盤にはいくつもの強靭な靭帯で結合されており可動域は殆どありません。
このため骨盤自体が大きく歪むことは、ないのです。
歪みを引き起こす根本的な原因は、筋肉の過度な緊張によるものになります。
筋肉は骨から骨に付着しています。
例えば、骨盤の天辺から肋骨までを繋いでいる腰の筋肉があります。
この筋肉が過度に硬くなり縮んでしまうと、骨盤自体を引き寄せてしまいます。
筋肉の緊張は左右均等ではない事が多いので、
左側の腰の筋緊張が強いと左側の骨盤が引き上げられます。
結果的に脚長差においても左脚が短くなります。
骨盤が歪んでいるから痛みが出るのではなく、
骨盤が歪むくらい周りの筋緊張が強くなり、
柔軟性がなくなっている事が痛みとして感じているのです。
柔軟性がなくなっているというと、どういった状態かイメージがしにくいですが、
本来、筋肉はスムーズに伸びたり、縮んだりできるのですが、
硬くなった筋肉はこの動作ができなくなります。
これが柔軟性がなくなった状態になります。
物を拾おうとして痛みが出る場合でも、硬くなった筋肉は動作についていけません。
これを無理に動かしてしまう事で、痛みとして感じてしまう原因になります。
実は、腰痛の方の9割以上は筋肉により痛みが出ています。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアでも、筋肉が柔らかければ痛みは起こりません。
酷い痛みが出るほど、腰周りの筋肉が過度に緊張をしています。
ただ、改善したく筋肉を柔らかくしようとマッサージをしては、よくありません。
刺激が強いほど、その時は柔らかくなりますが、
筋繊維に傷がつくことで以前にもまして硬くなってしまう恐れがあります。
繰り返しのマッサージをしていると、最初より強い刺激を求めるようになるのは、
筋肉がより硬くなっているという事になります。
骨盤の歪みに戻りますが、骨格全体の歪みも一緒で、
原因は筋肉の緊張によるものになります。
良い姿勢を意識すれば保てるが、気を抜くと戻ってしまうのは、
骨格が筋肉の過度な緊張により引き寄せられる力が働いています。
例え、骨格を矯正しても、周りの筋肉が緊張したままだと、
すぐに元の状態に戻ってしまいますので、
負担なく的確に筋肉を緩めることが、痛みや、姿勢改善に繋がっていきます。